2025.08.20
時短勤務を活用する
実務経験と学習時間の両方を確保
実務と学習の両立のために
介護福祉士の取得に向けて時短勤務を選択する場合、大きく分けて2つの勤務形態があります。1つは週3日程度のフルタイム勤務、もう1つは毎日4~6時間程度の短時間勤務です。週3日のフルタイム勤務は、まとまった実務時間を確保できる利点があります。1日8時間の勤務で週24時間となり、介護福祉士に必要な実務経験としてしっかりとカウントされます。また、連続した休日を確保できるため、実務者研修の受講日程も組みやすいでしょう。一方、毎日の短時間勤務は、コンスタントに実務経験を積める利点があります。たとえば、1日5時間の勤務であれば、週25時間の実務経験となります。毎日現場に入ることで、利用者との関係も途切れることなく、より実践的なスキルを身につけることができるでしょう。社会保険の適用条件については、週20時間以上の勤務であることが基本となります。どちらの勤務形態でも、この条件をクリアすることは可能です。ただし、施設によって適用条件が異なる場合もあるため、採用時に必ず確認しましょう。
時短求人の探し方
時短勤務の求人を探す際は、まず雇用形態に注目します。「パート」「短時間正社員」といった表記が一般的ですが、なかには「時短勤務可」「勤務時間相談可」という記載もあります。勤務時間の融通性も注目すべきポイントです。実務者研修の受講に合わせて、シフトの調整が可能かどうかを確認しましょう。特に「資格取得支援制度あり」という表記がある施設は、時短勤務での資格取得にも理解がある可能性が高いです。時短勤務制度が整備されている施設には、いくつかの特徴があります。たとえば、大規模な法人が運営する施設は、さまざまな勤務形態に対応できる体制が整っていることが多いです。また、介護福祉士の有資格者が多い施設は、資格取得を目指す職員への理解も深いでしょう。
効率的に働くには
介護福祉士の実務経験として認められるのは、週20時間以上の介護等の業務です。この要件を満たしたうえで、3年以上かつ実務時間4800時間以上を積む必要があります。時短勤務の場合、週の勤務時間が少ない分、必要な時間数を満たすまでにより長期間かかる可能性があります。実務者研修の受講方法も工夫が必要です。通信課程であれば、時短勤務の空き時間を使って学習を進められます。スクーリングが必要な科目については、休日や勤務時間外に設定されているコースを選びましょう。
正社員への切り替え時期
介護福祉士の資格取得が視野に入ってきたら、正社員への切り替えを検討する時期です。一般的には、実務者研修修了後か介護福祉士試験の合格後が、切り替えの好機となります。正社員への切り替えを円滑に進めるためには、日頃から施設側に自身の目標を伝えておくことが大切です。また、時短勤務中から徐々に勤務時間を増やしていくなど、段階的な移行を検討するのも良いでしょう。施設側も介護福祉士の資格取得を目指す職員は貴重な戦力として考えているはずです。
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働きながら資格を取得するポイント
働きながら資格取得を目指すのであれば、人材紹介会社の資格取得サポートの利用をおすすめします。また、スクールを利用する場合でも、夜間か週末か、通信制か通学制かで考慮すべきポイントが異なりますので、しっかりと検討していきましょう。
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