2018.07.06

入門資格「初任者研修」

最初はこの資格

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まずは基本の初任者研修

介護業界の転職で取得しておきたい資格として、まずは入門資格となる初任者研修について紹介します。これは介護職として働くにあたって基礎的な知識とスキルを証明するための資格として存在し、以前はホームヘルパー2級と呼ばれていました。名称が変更されて間もないため、事業所によってはいまだにホームヘルパー2級という呼称を使っているケースもあります。名称は変わっていますが内容や基本的な部分はほとんど同じです。新たに介護職に挑戦したいと考えている人は、まずはこの初任者研修の取得を目指しましょう。

公的資格にあたる

正式には介護職員初任者研修と言い、厚生労働省が認定している公的資格に位置付けられています。この資格を取得するためには、公益法人や民間団体が実施しているカリキュラムを修了し、その後に行われる試験に合格する必要があります。国家資格ではありませんが、介護職として働くために必要な基礎的な部分を身につけていることを証明できる資格です。

ホームヘルパー2級との違い

上述の通り、ホームヘルパー2級と同様の位置にあたる資格になります。名称が初任者研修に変わり、具体的な内容についてはどの部分が変わったのかを説明します。まず、ホームヘルパー2級の頃はカリキュラムをすべて修了することで資格が与えられていましたが、初任者研修の場合は修了後に実施される試験に合格しなければ取得することができません。
また、以前は介護施設における5日間の実習が実施されていましたが、初任者研修ではこの実習制度が廃止されました。ただし、必須ではないにしろ資格取得後スムーズに働き始めるためには現場を知っておいたほうが良いという理由から、民間団体で運営するスクールなどでは実習が実施されているケースもあります。そして実習が廃止された代わりに通学による授業時間が増えました。つまり、以前よりも通信教育を利用した自宅学習の時間が減り、その分通学する機会が増えたということです。
そして、初任者研修になったことで「認知症」に関する受講科目が増えました。高齢化に伴い認知症患者が増加していることから、認知症ケアの重要性が高まっているためです。国としても認知症患者への対応ができる介護人材の確保は重要な課題の一つとなっています。

未経験からでもOK

初任者研修には年齢や学歴など、受講するための条件というのは存在しません。誰でも受講は可能で、カリキュラムを修了して修了試験に合格すれば資格を取得できます。そのため、介護職に挑戦する人のほとんどが最初に取得する資格でもあります。

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